2026年08月09日

断水時に水圧が弱くなる理由と家庭での備え

断水時に水圧が弱くなる理由と家庭での備え

2026年8月の熊本地震では、断水が暮らしに大きく影響しました。7月31日午後2時時点で、熊本県内10市町の約7万9100戸が断水し、八代市で約2万5000戸、宇城市で約1万7000戸、熊本市で約8700戸と報じられています。水は出るか出ないかだけでなく、「出ても水圧が弱い」という状態もあります。

目次

  1. 熊本地震で起きた断水の姿
  2. 導水管と配水池で水が止まる仕組み
  3. 減圧給水中に家庭で気をつけること
  4. 水が戻るまで生活を守る備え

1. 熊本地震で起きた断水の姿

熊本地震の被災地では、3万6000戸超で断水が続いた時期がありました。別の報道では、地震5日目の8月1日に約9000人が避難していたことも伝えられています。

断水は、蛇口から水が出なくなるだけではありません。トイレ、洗濯、手洗い、食事づくりが一気に難しくなります。特に夏の断水では、飲み水と体を冷やす水の確保が大切です。

2. 導水管と配水池で水が止まる仕組み

宇城市では、8月7日に導水管の復旧作業が完了しました。導水管とは、浄水場へ水を送る太い管です。ここが傷むと、家に届く前の段階で水の流れが弱くなります。

ただし、導水管が直ってもすぐ普段通りとは限りません。配水池の水位が低いと、水道全体に強い水圧をかけられないためです。そのため、水圧を弱くする減圧給水が続くことがあります。

3. 減圧給水中に家庭で気をつけること

減圧給水中は、水が少し出ても油断しないことが大切です。高い階の部屋では水が届きにくくなる場合があります。朝や夕方など、多くの家庭が水を使う時間はさらに弱く感じることもあります。

家庭では、次の行動を優先してください。

  • 飲み水を先に確保する
  • トイレ用の水を分けておく
  • 洗濯や洗車など急がない水の使用を控える
  • 蛇口を開けたまま外出しない

私たちは水を扱う仕事に関わる立場として、断水時は生活用水と給水活動が最優先だと考えています。水が戻るまでは、急がない利用を後回しにする判断が地域の助けになります。

4. 水が戻るまで生活を守る備え

断水への備えは、特別な道具だけではありません。空のペットボトルに水を入れておく、浴槽に生活用水をためる、給水所の場所を家族で確認する。これだけでも動きやすくなります。

熊本県内では、配水管の復旧に時間がかかり、県内全域の解消は8月末までかかる見込みとされました。水道は地面の下でつながっているため、一部が直っても全体の確認が必要です。

断水時は、まず飲み水、次にトイレや手洗いの水を考えましょう。水が少し出る時ほど、必要な分から順番に使うことが大切です。地域全体で水を分け合う意識が、復旧までの暮らしを支えます。